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SEP.20

リヒャルト・シュトラウスが、
《九月》を
書き終えた日。

読了 約2分
秋の庭を背に完成した楽譜を手にする晩年のリヒャルト・シュトラウスを描いたイメージ。9月20日、リヒャルト・シュトラウスが、《九月》を書き終えた日。
1948年9月20日に歌曲《九月》を書き終えたシュトラウスと、ヘッセの詩が描く秋の庭を重ねたイメージ。特定の史実場面を再現したものではありません。

84歳のリヒャルト・シュトラウスは、暦どおりの題名を、その月のうちに仕上げました。歌曲《九月》の総譜に記された完成日は、1948年9月20日です。

戦後、シュトラウスは妻パウリーネとスイスで暮らしていました。失われた歌劇場を嘆き、文化関係者への手紙ばかり書く父を見かねて、息子フランツは歌曲へ戻るよう勧めます。本人には少々おせっかいに聞こえたようですが、助言は効きました。春から夏に三曲を書き、最後にヘルマン・ヘッセの詩による《九月》へ向かいます。

詩の庭では、雨にぬれた花と散る金色の葉のなか、夏が静かに去ります。題名だけなら季節の予定表のようですが、音楽は別れを急がせません。歌声を包む管弦楽がゆっくり色を変え、最後はホルンの独奏へ。84歳の作曲家が9月に《九月》を完成させた――偶然にしては、できすぎた日付です。

歌曲群を義娘アリスへ渡すとき、シュトラウスは、息子に注文された歌だ、と素っ気なく告げたとボストン交響楽団は伝えます。一度は煙たがった家族の提案を、結局は作品にして返す。大作曲家の晩年にも、こんな家庭内のやり取りがありました。

STRAUSS RESOURCE

資料を確かめる

ボストン交響楽団の公式解説で、楽譜序文に記された《九月》の完成日(1948年9月20日)、義娘アリスへの受け渡し、秋の庭とホルンの描写を確認できます。

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出典・参考

掲載対象日は2026年9月20日、史実の日付は1948年9月20日に歌曲《九月》を完成した日です。公式解説と批判校訂版・公的解説を突き合わせていますが、自筆総譜そのものを直接確認したものではありません。《四つの最後の歌》という題名と曲順は死後に出版者エルンスト・ロートがまとめたもので、1948年11月23日完成の《Malven》があるため「最後の作品」とは表現していません。画像は特定の史実場面の再現ではありません。

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