TODAY IN MUSICAL MARGINS
モーツァルトが、
新聞広告で
褒めちぎられた日。

褒めるまでもありません、と言いながら、ずいぶん褒める。モーツァルトの新刊楽譜には、そんな勢いのよい新聞広告が付いていました。
1785年9月17日、『ウィーン新聞』にアルタリア社の広告が載りました。売り出したのは、ハイドンに献呈した六曲の弦楽四重奏曲。いま《ハイドン・セット》と呼ばれる作品集です。この日は初演でも献呈でもなく、新刊を知らせる広告が出た日でした。
広告は、モーツァルトの作品に称賛など必要なく、ここで詳しく述べるのは余計だ、と切り出します。ところが続いて、これは傑作だと太鼓判。さらにハイドンの賛辞まで持ち出します。褒めないという予告は、どうやら褒め言葉の助走だったようです。
売り文句は音楽だけにとどまりません。版刻の美しさや読みやすさ、紙と印刷にも費用を惜しまなかった、と仕上がりをアピール。全150ページという分量も挙げ、値段への理解を求めます。名曲の誕生のそばでは、楽譜を買ってもらうための営業も、しっかり働いていました。
MOZART RESOURCE
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モーツァルテウム公開の公式校訂版で、1785年9月17日の新聞広告の英訳と掲載日を確認できます(序文IX頁、PDFの7ページ目)。
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02:15♡ 12○ 4vla_player いいですね!私もこの曲を練習中です画面・人物・投稿内容はすべて架空のデモです。実在するユーザー情報は使用していません。
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出典・参考
- Ludwig Finscher編:新モーツァルト全集 VIII/20/1/2、弦楽四重奏曲 第2巻・序文 — 国際モーツァルテウム財団の公式校訂版解説。原版1962年、オンライン英訳の公開日不明。IX頁に1785年9月17日のアルタリア社広告の英訳を収録。紙・版刻・印刷、150ページ、新旧作品の注意書きの根拠。2026年9月17日確認。
- Julie Anne Vertrees:Mozart’s String Quartet K. 465: The History of a Controversy — Columbia University Libraries公開、Current Musicology第17号(1974年)、96–114頁の研究論文。サイト上のデジタル公開表示は2019年12月31日。96頁に『ウィーン新聞』1785年9月17日、第75号、2191頁の広告を引用。掲載日と称賛表現を照合。2026年9月17日確認。
掲載対象日は2026年9月17日、史実の日付は1785年9月17日の新聞広告掲載日です。初演日・献呈日とは区別し、ウィーンの当時のグレゴリオ暦をそのまま採用しています。新聞原紙や自筆資料を直接確認したものではなく、校訂版解説と研究論文を介した確認です。広告の内容は日本語で要約しています。「褒め言葉の助走」などは編集上の表現で、モーツァルト本人の発言ではありません。