TODAY IN MUSICAL MARGINS
ベルリオーズが、
新作オペラに
ブーイングを浴びた日。

1838年9月10日、ベルリオーズの新作オペラ《ベンヴェヌート・チェッリーニ》が、パリのオペラ座で初演されました。ところが、客席から返ってきたのは手厳しい反応。後年の本人は、ブーイングの勢いと足並みのそろい方にまで、皮肉な感想を残しています。
題材は、ルネサンスの彫刻家チェッリーニの自伝。芸術家を主人公にしたオペラですが、華やかな音楽も当時の聴衆には受け入れられませんでした。ベルリオーズにとって、痛いお披露目となったのです。
セントルイス交響楽団の解説が引く回想では、聴衆は感心するほどの勢いと一致ぶりで、作品に不満の声を上げたという趣旨で語られています。ひどい目に遭いながら、客席の団結力をほめるような言い回し。失敗の記録にも、この人の筆の鋭さがのぞきます。
それでも、自分の音楽への信頼は手放しませんでした。のちにオペラの一部を取り出し、演奏会用の序曲《ローマの謝肉祭》に仕立て直します。不評だった作品にも、まだ聴いてほしい音があったのでしょう。
BERLIOZ RESOURCE
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マリインスキー劇場の公式作品記録で、《ベンヴェヌート・チェッリーニ》の世界初演日と会場を確認できます。
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出典・参考
- マリインスキー劇場:Benvenuto Cellini — 公式作品記録。1838年9月10日の世界初演とパリのル・ペルティエ劇場を確認。ウェブ公開日不明。
- Irmelin Mai Hoffer/Musikproduktion Höflich:Benvenuto Cellini 序文 — 2005年の楽譜解説(二次資料)。自伝に基づく題材、初演日と不評、《ローマの謝肉祭》への素材転用。ウェブ公開日不明。
- René Spencer Saller/セントルイス交響楽団:Roman Carnival Overture(PDF、冊子25–26頁) — 2017年10月公演用の公式解説(二次資料)。本人の回想の引用、音楽への信頼、1844年2月3日の初演とアンコール。ウェブ公開日不明。
資料確認日:2026年9月9日。公式記録・解説・楽譜序文を日本語で要約しました。本人の回想は公式解説を通じた紹介で、回想録原本や自筆資料を直接確認したものではありません。団結力や晴れ舞台の表現は編集上の比喩です。歴史上の日付はグレゴリオ暦で示しています。
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