Lang-sic

TODAY IN MUSICAL MARGINS

OCT.7

ブラームスの、
泣く曲と笑う曲を
紹介した手紙の日。

読了 約2分
10月7日「ブラームスの、泣く曲と笑う曲を紹介した手紙の日。」。机で便りに向かうブラームスと二つの譜面を描いたイメージ。
1880年のブラームスと二つの序曲を題材にしたイメージ。便りを書く場所、表情、机上の配置は想像によるものです。

1880年10月7日の消印がある手紙で、ブラームスは二つの新作を「片方は泣き、もう片方は笑う」と紹介しました。宛先は音楽家のカール・ライネッケ。新作の紹介は、ずいぶんあっさりしています。

泣く方は《悲劇的序曲》、笑う方は《大学祝典序曲》。どちらも同じ年の夏、バート・イシュルで書いた作品です。名前だけを見ると、一方は重々しく、もう一方はお堅い大学の式典用にも見えます。

《大学祝典序曲》は、ブレスラウ大学から名誉博士号を贈られたお礼でした。ただ、本人が最初に送ったのは礼状のはがき。友人ショルツから、大学は音楽でのお礼を期待していると知らされ、曲を書くことになります。

そこで使ったのは、学生たちの酒席でも歌われた歌の数々。終盤には《ガウデアムス・イギトゥル》が堂々と響きます。博士号への返礼に学生歌を織り込むあたり、立派な曲名からは想像しにくい選曲です。

BRAHMS RESOURCE

資料を確かめる

書簡を引用した校訂版の解説(二次資料)です。XVII頁の注103で、1880年10月7日の消印と、二つの序曲を泣く曲・笑う曲として紹介した一節を確認できます。

SHARE THIS MARGIN

この余談を、誰かに贈る。

Facebook

Lang-sic

あなたが積み重ねてきた練習を、新しい出会いと演奏機会へ。
Lang-sicが、音楽活動の広がりをお手伝いします。

HOW LANG-SIC WORKS

練習の記録が、演奏機会につながるまで。

  1. 1

    今日の練習をみんなで共有(SNS)

    みんなの練習フォロー中募集告知
    ♪デモユーザーヴァイオリン合計 110分
    PRACTICE

    今日の練習です!#パガニーニ カプリース5番#パガニーニ コンチェルト1番 1楽章

    02:15
    ♡ 12○ 4
    vla_player いいですね!私もこの曲を練習中です

    画面・人物・投稿内容はすべて架空のデモです。実在するユーザー情報は使用していません。

  2. 2

    練習内容がデータとして蓄積し可視化

    協奏曲 60分

    カプリース 45分

    基礎練習 30分

    曲・時間・日付が積み重なり、自分の活動が見えてきます。

  3. 3

    音楽活動の履歴になって、楽団やアンサンブルから参加オファーが届く

    ♬

    アンサンブル・ルーチェ(デモ)室内楽へのお誘いが届きました

    ♩

    市民オーケストラ・アルコ(デモ)演奏会への参加オファー

  4. 4

    練習のモチベーションになり、新しい演奏機会にもつながる

    • 練習の記録が積み重なり、自分の成長を実感できる
    • 仲間や団体からのリアクションで、やる気が高まる
    • 新しい演奏機会につながり、音楽活動が広がる

出典・参考

  1. Johannes Brahms Briefwechsel 第III巻(Wilhelm Altmann編、1908年) — 刊行された一次書簡集。139頁のライネッケ宛て第X通で、ウィーン・1880年10月7日の消印と、二つの序曲を泣く曲・笑う曲と紹介した文面を確認。220–221頁の1879年3月18日付ショルツからの書簡では、博士号に応える音楽を求めています。確認したOCR本文。
  2. Michael Musgrave編/ブラームス新版全集:セレナードと序曲、ピアノ連弾編曲(シリーズIA・第4巻、2012年、PDF) — キール大学の全集研究機関ほかによる歴史批判校訂版の解説(二次資料)。XIV頁と注56–58で1880年夏の作曲と9月13日の連弾、XVII頁注103で10月7日の消印と引用、XVIII頁で公開初演日を確認。引用書簡集は1912年版143頁で、上記1908年版とはページが異なります。
  3. Kathy Henkel/ロサンゼルス・フィル:Academic Festival Overture — 公式作品解説(二次資料)。「About this Piece」の名誉博士号、学生歌、終結部の各段落で、最初のお礼のはがき、ショルツの要請、学生歌の使用、《ガウデアムス・イギトゥル》による終結を確認。公開年の記載なし。

資料確認日:2026年10月6日。刊行書簡集のOCR本文を読み、日付と引用を新版全集の解説と照合しました。クララとの連弾は、新版全集が引用する日記に基づきます。書簡・日記の自筆原稿を直接確認したものではありません。10月7日は消印の日付で、執筆日や差し出した時刻は未確定です。「あっさり」「想像しにくい」は編集上の評です。同じライネッケ宛ての書簡を引く二資料を、独立した二つの証言とは数えていません。

掲載対象日:

今日は何の日――音楽史の余談

教科書の横に落ちている、小さな音楽史を拾います。

Presented by Lang-sic