TODAY IN MUSICAL MARGINS
ロッシーニが、
前の序曲で
新作を始めた日。

1815年10月4日、ロッシーニの《イングランドの女王エリザベッタ》が、ナポリのサン・カルロ劇場で初演されました。新天地での大事なお披露目。ところが、その入口を飾る序曲には、すでに別のオペラで働いた経験がありました。
もとの勤め先は、1813年にミラノで上演された《パルミラのアウレリアーノ》。ロッシーニはその序曲を、新作へ持ってきたのです。女王も筋書きも違うのに、幕を開ける音楽は再登場。新しいお店に、前のお店の立派な玄関を移したような話です。
しかも、転職はそこで終わりません。翌1816年には《セビリアの理髪師》にも使われ、今ではこの喜劇の序曲として親しまれています。古代ローマの皇帝から、イングランドの女王、セビリアの理髪師へ。音楽の履歴書だけが、ずいぶん国際的です。
《エリザベッタ》のお披露目は成功し、ロッシーニはナポリで次々とオペラを書いていきます。新しい看板に、再登板の音楽。作品の顔ともいえる序曲が、別の舞台でも働き続けていると思うと、少し可笑しくなってきます。
ROSSINI RESOURCE|公式作品解説(二次資料)
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ロッシーニ音楽祭の公式解説で、《エリザベッタ》の初演日・会場・初演の配役を確認できます。
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出典・参考
- Rossini Opera Festival:Elisabetta regina d’Inghilterra al ROF 2021 — 公式作品解説(二次資料、2021年8月10日)。1815年10月4日、ナポリのサン・カルロ劇場での公開初演と、コルブランの女王役。個人著者名の表示なし。
- RAI:2015年12月9日放送番組表(PDF、8頁・14時の解説) — 公式放送解説(二次資料、構成:Massimo Di Pinto)。初演日・会場、アウレリアーノからの序曲転用と理髪師への再利用。
- Maggio Musicale Fiorentino:Teresa Iervolino 公演解説 — 公式劇場解説(二次資料、本文日付2024年9月27日)。序曲のアウレリアーノ(1813年)→エリザベッタ(1815年)→理髪師(1816年)の転用。個人著者名の表示なし。
- Rossini Opera Festival:Scopriamo Aureliano in Palmira — 公式作品解説(二次資料、2023年7月29日)。1813年12月26日のミラノ・スカラ座初演と、後の作品への音楽の再利用。個人著者名の表示なし。
- Rossini Opera Festival:Gioachino Rossini 年譜 — 公式年譜(二次資料、個人著者名・公開日不明)。1815年の成功、1822年のコルブランとの結婚。
資料確認日:2026年10月2日。公式解説・年譜を日本語で要約しました。自筆楽譜を直接確認したものではありません。序曲転用を決めた日や理由は未確認です。勤め先・転職・玄関・履歴書は編集上の比喩です。《理髪師》については1816年の再利用とし、その公開初演当日に演奏されたとは断定していません。歴史上の日付はグレゴリオ暦です。
掲載対象日:。公開・更新日時は未確定です。