Lang-sic

TODAY IN MUSICAL MARGINS

OCT.23

ブラームスの、
急ぎたくないと
急いで書いたはがき。

読了 約2分
10月23日。ブラームスの、急ぎたくないと急いで書いたはがき。 はがきに向かう1878年ごろのブラームスの想像図。
1878年ごろのブラームスと、ヨアヒム宛てのはがきを題材にした想像図。具体的な執筆場所や姿勢、机上の配置は想像によるものです。

1878年10月23日の消印があるはがきで、ブラームスはヴァイオリニストのヨアヒムに、新作の《ヴァイオリン協奏曲》について返事をしています。初演の予定は話し合っていたものの、作曲者にはまだ気になるところがありました。

ヨアヒムは翌年の元日、ライプツィヒでこの曲を披露するつもりでした。ところがブラームスは、作曲も演奏も急ぎたくない、と伝えます。アダージョとスケルツォにつまずいていて、今は確かな約束ができないというのです。

当初は四楽章を予定していた協奏曲でしたが、やがて中間の二楽章を取りやめ、新しいアダージョに置き換えます。現在の三楽章の形になった曲は、1879年1月1日、ヨアヒムの独奏とブラームス自身の指揮で初演されました。

さて、急ぎたくないと知らせたはがきの末尾には、この便りは取り急ぎ書いている、という趣旨の一文があります。作曲や演奏には時間をかけたいという返事を、ひとまず大急ぎで送っていました。

一次資料|刊行書簡集

資料を確かめる

10月23日の消印があるはがき。作曲や演奏を急ぎたくないという返事と、末尾の取り急ぎの一文を読めます。

SHARE THIS MARGIN

この余談を、誰かに贈る。

Facebook

Lang-sic

あなたが積み重ねてきた練習を、新しい出会いと演奏機会へ。
Lang-sicが、音楽活動の広がりをお手伝いします。

HOW LANG-SIC WORKS

練習の記録が、演奏機会につながるまで。

  1. 1

    今日の練習をみんなで共有(SNS)

    みんなの練習フォロー中募集告知
    ♪デモユーザーヴァイオリン合計 110分
    PRACTICE

    今日の練習です!#パガニーニ カプリース5番#パガニーニ コンチェルト1番 1楽章

    02:15
    ♡ 12○ 4
    vla_player いいですね!私もこの曲を練習中です

    画面・人物・投稿内容はすべて架空のデモです。実在するユーザー情報は使用していません。

  2. 2

    練習内容がデータとして蓄積し可視化

    協奏曲 60分

    カプリース 45分

    基礎練習 30分

    曲・時間・日付が積み重なり、自分の活動が見えてきます。

  3. 3

    音楽活動の履歴になって、楽団やアンサンブルから参加オファーが届く

    ♬

    アンサンブル・ルーチェ(デモ)室内楽へのお誘いが届きました

    ♩

    市民オーケストラ・アルコ(デモ)演奏会への参加オファー

  4. 4

    練習のモチベーションになり、新しい演奏機会にもつながる

    • 練習の記録が積み重なり、自分の成長を実感できる
    • 仲間や団体からのリアクションで、やる気が高まる
    • 新しい演奏機会につながり、音楽活動が広がる

出典・参考

  1. ブラームス=ヨアヒム往復書簡集 第II巻(Andreas Moser編、1908年) — 刊行された一次書簡。第359通・132頁の画像で10月23日の消印と本文を確認。第353通・126–127頁で四楽章構想を確認。
  2. ブラームス新版全集・管弦楽作品第9巻(Roesner/Struck編、2004年) — 校訂研究・二次資料。序文XII頁と関連注で初演日程の相談、中間二楽章の取りやめ、アダージョへの置換を確認。
  3. ボストン交響楽団:Violin Concerto(Jan Swafford) — 楽団公式解説。1879年1月1日、ライプツィヒでヨアヒム独奏・ブラームス指揮により初演。
  4. ブラームス=ヘルツォーゲンベルク往復書簡集 第I巻(Max Kalbeck編、1908年改訂版) — 刊行された一次書簡。第LV通・89–90頁の本文で、1879年1月とされる書簡のウィーン公演とコーダに重なった拍手の報告を確認。

資料確認日:2026年10月22日。日本語本文は刊行書簡・校訂研究・楽団公式解説の要約です。自筆原本・実物の消印は直接確認していません。OCRが消印の23日を28日と誤認していましたが、刊行ページ画像では23日と確認しました。執筆日・楽章変更の具体日は未確定です。はがきの消印、後年の書簡による報告、公開初演を区別しています。ヘンレによる同じ書簡の引用は追加の独立証言には数えていません。

掲載対象日:2026年10月23日。公開・更新日時は未確定のため、公開日時のメタデータは省略しています。

今日は何の日――音楽史の余談

教科書の横に落ちている、小さな音楽史を拾います。

Presented by Lang-sic