TODAY IN MUSICAL MARGINS
リストの誕生日に、
鍵盤付きの机を
のぞく。

1811年10月22日、フランツ・リストは生まれました。晩年のリストが使っていた机には、少し変わった仕掛けがありました。机の中央を手前に引くと、3オクターブの鍵盤が出てくるのです。
この机を贈ったのは、ピアノ製作者のルートヴィヒ・ベーゼンドルファーです。クルミ材の机の中に、小さな鍵盤楽器を組み込みました。書き物の道具をしまいそうな場所に、音を出す仕組みが収まっています。
鍵盤の奥では、小さなハンマーが金属板をたたき、控えめな音を出します。作曲の途中に和音や指使い、短い音の動きを試すために使える楽器でした。現物は、ブダペストのリスト記念館に残っています。
リストは1877年1月30日付の礼状で、この机を訪問客に好んで見せていると伝えています。演奏会では大きなピアノを弾いていた人が、自宅では引き出しの小さな鍵盤を人に見せていたのです。
公式所蔵館|生活の道具
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引き出せる鍵盤を備えた作曲机
クルミ材の机、3オクターブの鍵盤、音の仕組み、1877年の礼状を所蔵館の解説で確認できます。
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出典・参考
- Gerhard J. Winkler:Liszt, Franz/Österreichisches Musiklexikon online — 学術事典。冒頭の1811年10月22日という生年月日。最終内容更新2024年11月14日。
- リスト記念館・研究センター:Study bedroom — 公式展示解説。クルミ材の机、3オクターブの鍵盤、金属板を鳴らす構造と用途、1877年1月30日付の礼状。公開日不明。
- Zsuzsanna Domokos:Liszt budapesti otthonának egyik különleges műtárgya: a komponáló íróasztal(PDF) — 所蔵館の解説。1876〜77年の変わり目の制作、訪問客に披露したという礼状、シュトラーダルの回想による1885年初めの昼食の話。公開日不明。
資料確認日:2026年10月21日。音楽事典と所蔵館資料を独立した2系統として確認し、日本語で要約しました。所蔵館のウェブ解説とPDFは同一系統です。礼状は所蔵館による引用・解説、昼食の話は同館が紹介する弟子の回想を通して確認しています。自筆礼状・回想録原本は直接確認していません。机の正確な完成日・受取日は未確認です。歴史上の日付はグレゴリオ暦で示しています。
掲載対象日: