TODAY IN MUSICAL MARGINS
ハイドンと、
「年12曲」の
楽譜契約。

1783年10月20日、ハイドンはスペインの貴族、ベナベンテ=オスーナ伯爵公爵夫人に楽譜を送る契約を結びました。ところが、後に持ち上がったのは、年に何曲送る約束だったのか、という話でした。
仲介役のレリスが1785年3月24日付で書いた手紙に、そのやり取りが残っています。夫人側はハイドンの仕事ぶりに満足していませんでしたが、本人は約束どおりに仕事をしたと説明していたそうです。
レリスが伝えるハイドンの説明では、契約は「少なくとも12曲」ではなく「およそ12曲」。ある年は9曲、10曲、11曲でも、別の年には18曲や20曲になる、という考えでした。
勤め先の君主から任される仕事によって、ほかへ送れる曲数も変わります。ハイドンの言い分には、宮廷の仕事と国外への楽譜提供を並行する事情がありました。同じ12という数字でも、「少なくとも」と「およそ」では、ずいぶん違う約束になります。
学術論文|仲介人書簡の引用
資料を確かめる
レリスが伝えた「およそ12曲」
1785年3月24日付の仲介人書簡を収録した論文です。冊子13–14頁で、ハイドン側の曲数についての説明を確認できます。
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出典・参考
- 国際ヨーゼフ・ハイドン財団:Chronik — 公式年譜(二次資料)。1783年欄で10月20日の契約、1781年欄で王太子への楽譜献呈と返礼を確認。個人執筆者・ウェブ公開日不明。
- Robert Stevenson:Los contactos de Haydn con el mundo ibérico — チリ大学『Revista Musical Chilena』36巻157号、1982年、3–39頁。冊子12–14頁、特に13–14頁の仲介人レリスからイリアルテへの1785年3月24日付書簡の引用を参照。
資料確認日:2026年10月19日。公式年譜と学術論文を日本語で要約しました。「少なくとも12曲」「およそ12曲」は書簡引用の要約訳です。発言は仲介人を通じた記録で、面談の具体日は不明です。契約書・書簡の原本は直接確認しておらず、契約解釈の正否は断定しません。歴史上の日付はグレゴリオ暦です。
掲載対象日:。実際の公開・更新日時は未確定です。