Lang-sic

TODAY IN MUSICAL MARGINS

OCT.12

ワーグナー、
返事を待ちきれず
友人へ手紙。

読了 約2分
ワーグナー、返事を待ちきれず友人へ手紙。10月12日。机で手紙を書くワーグナーを描いた想像図。
1863年10月12日付の催促の手紙を題材に、机に向かうワーグナーを描いた想像図。室内・表情・紙の配置を正確に再現したものではありません。

1863年10月12日付の手紙で、ワーグナーは作曲家ミハーイ・モショニに、別の友人から返事が来ないと訴えています。ウィーン近郊のペンツィングで書かれた手紙です。求めていたのは、手紙一枚で済むような、はっきりした返答でした。

その友人は、ヴァイオリニストのエデ・レメーニでした。ワーグナーによれば、ウィーンで《ローエングリン》の上演中に会ったとき、詳しい手紙を送ると約束していました。その後も、電報で二度、同じ約束を受けたといいます。最後の約束は、この手紙の八日前のことでした。

ところが、返事は届きません。ワーグナーは、友人の人柄を疑うつもりはない、と断ってから、これほど苦しめられた沈黙はないという趣旨で続けます。相手への敬意を添えながら、待たされるつらさは隠していません。

何も知らせがなければ、諦めもつく。けれど、ときどき短い知らせが来るので、また期待してしまうのだと説明します。そしてモショニにも、事情が分かったらすぐ手紙で教えてほしいと頼みました。返事を求める手紙が、もう一通増えたのです。

研究論文|書簡翻刻

資料を確かめる

ワーグナーの催促――手紙一枚の返事をください

1863年10月12日付のモショニ宛書簡。返事を待つ事情と、口頭・電報での約束を、論文に掲載されたドイツ語の翻刻で確認できます。

SHARE THIS MARGIN

この余談を、誰かに贈る。

Facebook

Lang-sic

あなたが積み重ねてきた練習を、新しい出会いと演奏機会へ。
Lang-sicが、音楽活動の広がりをお手伝いします。

HOW LANG-SIC WORKS

練習の記録が、演奏機会につながるまで。

  1. 1

    今日の練習をみんなで共有(SNS)

    みんなの練習フォロー中募集告知
    ♪デモユーザーヴァイオリン合計 110分
    PRACTICE

    今日の練習です!#パガニーニ カプリース5番#パガニーニ コンチェルト1番 1楽章

    02:15
    ♡ 12○ 4
    vla_player いいですね!私もこの曲を練習中です

    画面・人物・投稿内容はすべて架空のデモです。実在するユーザー情報は使用していません。

  2. 2

    練習内容がデータとして蓄積し可視化

    協奏曲 60分

    カプリース 45分

    基礎練習 30分

    曲・時間・日付が積み重なり、自分の活動が見えてきます。

  3. 3

    音楽活動の履歴になって、楽団やアンサンブルから参加オファーが届く

    ♬

    アンサンブル・ルーチェ(デモ)室内楽へのお誘いが届きました

    ♩

    市民オーケストラ・アルコ(デモ)演奏会への参加オファー

  4. 4

    練習のモチベーションになり、新しい演奏機会にもつながる

    • 練習の記録が積み重なり、自分の成長を実感できる
    • 仲間や団体からのリアクションで、やる気が高まる
    • 新しい演奏機会につながり、音楽活動が広がる

出典・参考

  1. Ildikó Varga:Richard Wagner, Hungary, and the Nineteenth Century(2014年、博士論文) — グラーツ音楽演劇大学。冊子190–191頁、注521・524(PDF 191–192頁)。注524のドイツ語書簡翻刻で、ペンツィング発、1863年10月12日付のモショニ宛書簡と催促の事情を確認。口頭・電報での約束は、ワーグナー本人の記述として扱っています。
  2. Andreas Mielke編:Richard Wagner Sämtliche Briefe 第15巻(1863年の書簡)目次 — ドイツ国立図書館が提供する目次、冊子12頁、項目240。モショニ宛、1863年10月12日という書簡日付を確認。書簡本文の283頁は直接確認していません。
  3. Richard Wagner:My Life, Volume 2(1911年英訳版、Project Gutenberg) — 本人の自伝の英訳電子本文。PART IV(1861–64)のハンガリー訪問の記述で、名前を「Wagner Richard」と呼ばれたという後年の回想を確認。10月12日当日の出来事ではありません。
  4. ヴュルツブルク大学:Richard Wagner Sämtliche Briefe — 大学の書簡全集解説。第15巻(1863年)の解説で、同年5月からのペンツィング滞在などの背景を確認。催促の内容を独立に裏付ける資料としては数えていません。

資料確認日:2026年10月11日。ドイツ語書簡の翻刻と自伝の英訳本文を日本語で要約しました。自筆原稿を直接確認したものではありません。書簡に記された約束は本人の記述、自伝の話は後年の回想です。電報原本や相手の返信は未確認です。歴史上の日付はグレゴリオ暦で示しています。

掲載対象日:。公開・更新日時は未確定です。

今日は何の日――音楽史の余談

教科書の横に落ちている、小さな音楽史を拾います。

Presented by Lang-sic