Lang-sic

TODAY IN MUSICAL MARGINS

AUG.31

拍手の定番、
その初演は8月31日の
勝利祭。

読了 約2分
ウィーンの祝賀会で楽団を指揮するヨハン・シュトラウス1世と、野外会場の聴衆を描いた歴史挿絵
1848年8月31日、ウィーンのWasserglacisで初演された《ラデツキー行進曲》をめぐるイメージ。

ニューイヤー・コンサートで、客席が手を打つ《ラデツキー行進曲》。その最初の音は、1848年8月31日、ウィーンのWasserglacisで開かれた祝賀会にありました。

ヨハン・シュトラウス1世が新曲を携えたのは、イタリアで勝利した帝国軍と負傷兵をたたえる「勝利祭」。会場は現在の市立公園周辺にあった野外のCafé-Pavilionで、シュトラウス自身の楽団が演奏しました。初版の表紙にも、この行進曲を「偉大な司令官」と帝国・王立軍にささげる趣旨が記されています。

ただし、曲は軍楽だけでできていません。ウィーン・シュトラウス研究所によれば、冒頭の二小節にはクロアチア軍楽に由来する型があり、トリオには古いウィーン舞曲が使われています。祝賀の場で鳴った音楽が、土地の旋律を取り込みながら歩き出したわけです。

初演後の新聞は新曲が好評で、求められて二度繰り返されたと伝えます。今日の手拍子で知られる姿は、1848年の初演からそのまま続いたものではありません。ウィーン・フィルの新年演奏会では1946年に演奏され、のちに別の編曲と慣行が重なって定着しました。

1848 SCORE ARCHIVE

献辞のある初版を、確かめる。

バイエルン州立図書館の1848年版ピアノ譜を、デジタル資料で確認できます。閲覧・利用条件は資料ページをご確認ください。

SHARE THIS MARGIN

この余談を、誰かに贈る。

Facebook

Lang-sic

あなたが積み重ねてきた練習を、新しい出会いと演奏機会へ。
Lang-sicが、音楽活動の広がりをお手伝いします。

HOW LANG-SIC WORKS

練習の記録が、演奏機会につながるまで。

  1. 1

    今日の練習をみんなで共有(SNS)

    みんなの練習フォロー中募集告知
    デモユーザーヴァイオリン合計 110分
    PRACTICE

    今日の練習です!#パガニーニ カプリース5番#パガニーニ コンチェルト1番 1楽章

    02:15
    ♡ 12○ 4

    画面・人物・投稿内容はすべて架空のデモです。実在するユーザー情報は使用していません。

  2. 2

    練習内容がデータとして蓄積し可視化

    協奏曲 60分

    カプリース 45分

    基礎練習 30分

    曲・時間・日付が積み重なり、自分の活動が見えてきます。

  3. 3

    音楽活動の履歴になって、楽団やアンサンブルから参加オファーが届く

    アンサンブル・ルーチェ(デモ)室内楽へのお誘いが届きました

    市民オーケストラ・アルコ(デモ)演奏会への参加オファー

  4. 4

    練習のモチベーションになり、新しい演奏機会にもつながる

    • 練習の記録が積み重なり、自分の成長を実感できる
    • 仲間や団体からのリアクションで、やる気が高まる
    • 新しい演奏機会につながり、音楽活動が広がる

出典・参考

  1. Johann Strauss Research Institute, The Origins of Radetzky-March
  2. Deutsche Digitale Bibliothek, Radetzky-Marsch, Werk 228(1848年版)
  3. Patrimonio/Museo Dolom, 1848年の新聞紹介
  4. Vienna Philharmonic, Philharmonic Version of the Radetzky March
  5. Cambridge University Press, Radetzky March reception history

本記事は、ウィーン・シュトラウス研究所、1848年版ピアノ譜のデジタル資料、当時の新聞紹介を伝える資料、ウィーン・フィルの公式資料をもとに、日本語で要約しています。会場名は資料によりWasser-Glacis/Wasserglacisと表記されます。

今日は何の日――音楽史の余談

教科書の横に落ちている、小さな音楽史を拾います。

Presented by Lang-sic