TODAY IN MUSICAL MARGINS
ショパンが客席に
「スパイ」を放った日。

デビュー戦の評判は、自分で待つのではなく、客席に散らした友人から集めました。
1829年8月11日、19歳のフレデリック・ショパンは、ウィーンのケルントナートーア劇場で、現地の聴衆を前に初めて演奏しました。曲は、モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》の二重唱「お手をどうぞ」を主題にした、自作の変奏曲 変ロ長調 Op.2です。
このときショパンは、客席のあちこちに友人たちを座らせていました。彼らの役目は、拍手を増やすことではなく、演奏後に批評家や観客がショパンの演奏について何を話していたのかを確かめることでした。翌日、家族へ送った手紙で、ショパンはこの友人たちを冗談めかして「客席のスパイ」と呼んでいます。
その手紙によれば、ショパンが登場した瞬間から「ブラヴォー」の声が上がり、各変奏が終わるたびに歓声が起きたため、オーケストラの合奏部分が聞こえないほどだったそうです。友人たちの報告では、即興演奏に興奮した観客がベンチの上で踊り始めたともいいます。
OFFICIAL LISTENING SAMPLE
当日の変奏曲を、聴いてみる。
ショパン研究所公式チャンネルで、ブルース・リウによる《「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 Op.2》を視聴できます。
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02:15♡ 12○ 4vla_player いいですね!私もこの曲を練習中です画面・人物・投稿内容はすべて架空のデモです。実在するユーザー情報は使用していません。
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出典・参考
- Project Gutenberg, “Letters of Franz Liszt and Other Writings”
- Chopin.pl, “The pianist”
- National Institute of Fryderyk Chopin, work materials
本記事は、上記資料で確認できる書簡・演奏記録・作品資料をもとに、出来事を日本語で要約しています。